ブログ紹介

フィリピン・バギオ市在住 ㈱TOYOTAのブログです。旅日記・書評・メモなどなんでも詰め込むnaotonoteの文字通りオンライン版。
現在は英語学校 PELTHで働いています。過去のフィリピン編の記事は、学校のブログに転載しています。

2012-05-20

Physically closest, Spiritually so far.

■僕が韓国人を嫌いになった理由

韓国人とどう付き合うか。
リンツ(墺)で出会い、チェコの旅を約1週間に過ごした韓国人。
とても頭のいい人で、彼から教えてもらったことはとても多い。
歴史認識に関して一度喧嘩した以外は(笑)、

基本的にいい関係を築けていた…と思う。

人口の約10%を韓国人が占めるこの街(フィリピン・バギオ)では、それは現地人にとっても日本人にとっても、避けて通れない問題だ。

僕は本来、韓国人が大好きだ。いや、大好きだった。

ヨーロッパを放浪した2007-08年、そこで出会い、共に旅をした友人たち。その中の何人かは韓国人で、本当にいい韓国人との出会いに恵まれた。韓国人にはいい奴が多い。自分のアタマにはそうインプットされた。当時は日本で『嫌韓流』なる本が流行っていたが、「自分はそんな意見には与しない。韓国人っていい奴らじゃないか。俺は大好きだ」僕は韓国について聞かれたとき、そう答えるようにした。

ワルシャワでの出会いを皮切りに、
その後全くアポもとらずに
ヴァチカン・パリで合計3度も遭遇した韓国人。
こうなってくるともう運命すら感じてしまう。
変わったのは、この街に来てからだ。
この際はっきり言おう。今は韓国人、そして韓国文化が嫌いだ。嫌いになった。 

もちろん、韓国人の中には本当にいい人もいるし、尊敬に値する人間もいる。だけれども、「一般論」として、今は韓国が好きになれない。僕のアタマのなかで、韓国に対する悪印象が好印象を完全に駆逐してしまい、悪いイメージしか持てないのだ。



■韓国社会をひきずる在外韓国人

この街には、韓国人が大勢いる。コリアタウンもある。そして彼らは、ここがフィリピンという外国であるのにもかかわらず、韓国社会を引きずってくる。それは、年下と年上間の厳しい上下関係であったり、男性が完全に主導権を握る恋愛スタイルであったり、韓国式のビジネススタイルであったり、様々な面で現れる。それがときに、現地人や他の外国人との衝突をひき起こす。

先日、日本人の友人が韓国人とケンカをして、負傷した。2週間絶対安静の生活を強いられている。喧嘩の原因は、ここで具体的に書いてしまうと迷惑がかかってしまう人がいるので、詳しくは述べない。しかし、どう冷静に考えても、韓国人が悪い。「日本人に注意されたのに逆ギレして、韓国人の方から殴りかかった」というのが客観的な状況説明だと思う。

この、喧嘩のスタイルが本当に韓国人らしいっちゃ韓国人らしいのだ。まず、人の意見を冷静に聞こうとしない。そして、勝手に相手の意思を誤解する。そして、勝手に逆ギレする。挙句の果てに、殴る。

まぁ、歴史論争や竹島問題のときと全く同じパターンだ。日本側の意見を聞いてくれようとしない。相手の意見を聞いた上で、それを踏まえて反論する心構えがそもそもない。 建設的な議論が成り立たない。

現地でのビジネスのやり方も、韓国式だ。まず、従業員の給料は最低賃金法で定められた金額を割っていて当たり前。当局には賄賂を渡したり、手厚い接待で見逃してもらう。基本的に従業員は単なる労働力として割り切っていて、待遇に納得がいかないものは、去るもの追わず、さよーなら。この際はっきり言おうと思うが、僕が以前まで働いていたBECIという韓国資本の英語学校も、そういう経営スタイルだった。先生たちを低い賃金で雇い、使い捨てにする。そういうスタイル。

これはサムソンのやり方と同じパターン。「家族型経営」の日本式ビジネススタイルからは、ちょっと理解しにくい(このへんのサムソン型経営について、下に紹介するNewsweekの12年3/28号に詳しく書いてありますので興味ある人はそちらをどうぞ)。 


あるいは、恋愛。韓国人と付き合う日本人の女の子も多い。しかし、この街で長く続いている日韓カップルを、僕はまだ見たことがない。原因は、やはり文化の壁だ。韓国人の男は、韓国スタイルの付き合い方として、彼女に絶対服従を求める。彼女のスケジュールは彼氏が把握していてあたりまえ。彼女の部屋に勝手に入り込んでくるのもあたり前。「草食系」の日本人男性に飽きた日本人女性は、始めアグレッシブに口説いてくる韓国人男性に魅力を感じるも、付き合ってみるとやはり文化の壁にぶち当たり、うまくいっていないのがパターンのようだ。

もっとも、恋愛の問題に関しては「どちらが悪い」と言い切れない場合が多いので、ここで一方的に韓国人、あるいは韓国文化を非難するのは、フェアな態度とは言えない。僕はただ、一般論として「こうなりがちだ」という指摘をしただけにすぎない。

たぶん、ヨーロッパで韓国人と付き合っていたときは、お互いに知らない土地でバックパッカー、つまり異邦人同士だったから、幸運にも韓国人の「いい面」だけを見ることができたのだ。だけど、今は韓国社会が存在する場所で、彼らの「悪い面」が嫌でも目についてしまう状況下で暮らしている。この街にきてから韓国人が嫌いになったのは、たぶんそういう理由からなんだろう。

■現地人は韓国に対してどう思っているか

事実、現地のフィリピン人は韓国人のことを嫌っている。

そう言い切ってしまって問題はないと思う。

「街から出て行け!」くらいはともかく「韓国人を殺せ!」と興奮しながら僕に訴えかけてくるフィリピン人もいるくらいだ(いや、本当なんですよこれが)。

話は少しそれるが、韓国人がこの街で「悪さ」をしてくれているおかげで、日本人の印象が相対的に良くなっているのはラッキーなことかもしれない。実際、この街(バギオ)は第2次大戦中に在フィリピン駐留日本軍の司令部があった街で、日本軍は当時それなりの数のフィリピン人を殺している。当時を知る世代の人なんかは、未だに日本に悪印象を持っているのも事実。しかし、そんなことも忘れさせるほどのインパクトが、韓国人の行いにはある。

古くからバギオに住む日本人の先輩諸氏が日本=フィリピン友好のための慈善活動をしてくださってきたおかげも相まって、この街ではあまり日本人に対する悪い評判はあまり聞かない(あえていうなら、「日本人はもっときちんとリーダーシップとれよ!」くらいの好意的な(?)せっつきはある)。

対韓国追い出し政策を推進する
Mauricio Comogan バギオ市長
(写真はWikipediaから)
この街を歩いていると、だいたい現地のひとは僕を韓国人だと勘違いする。フィリピン人から見たら、日本人も韓国人も同じ顔なのだ。しかし、「違う、日本人だ」と訂正すると、彼らは嬉しがる。嬉しがって「あー、日本人か! すまんね! 韓国人かと思った! 実を言うと、俺は韓国人大っ嫌ぇなんだよ!」って話になることが多々ある。

実はいま、この街の市長が韓国人を嫌っている。増え続ける韓国人人口と、それに伴うトラブルの増加に嫌気がさし、市当局としても対応の必要性を感じているらしい。彼は今、違法行為を行なった韓国資本への締め付け強化など、韓国の「追い出し」政策を模索している段階だ(もっとも、これが成功するかどうかはわからない。どんなに韓国企業のやり方がエグいとはいえ、この街で韓国資本に依存している現地人がいるのも事実なのだから)。

…こういう経験を重ねていると、「韓国人は世界で一番嫌われている民族だ」っていうのも、あながち嘘じゃないんじゃないか、信ぴょう性があるんじゃないか、って思えてくるのだ。

■おわりに

うーん、なんだかいろいろ思ったことを思いつくままに書いてみて、思いっきり韓国をディスった内容になってしまった。できるだけ冷静に書いたつもりなんだけれども、それが出来ているかどうかは、読者の方々の判断に委ねたい。

ただ、もう一度言わせてもらうと、僕にだって、韓国人の友達はいるし、その中には本当にいい奴だ、尊敬に値する、って人もいる。こいつとは一生のつきあいになるだろうな、っていう、本当に一緒にいて快い気分になる韓国人もいる。逆に、日本人の友人のなかに「こいつとはどうしても付き合えない」って人もいる。

つきつめていえば、人の評価を国籍で判断するのは間違いなんだろう。そいつがいい奴か悪い奴か、その判断に国籍・人種は関係ない。

ただし、繰り返しになるけれども、この街においてはれっきとした韓国社会が存在し、それとどう付き合うかは避けて通れない問題なのだ。フィリピンにいて、フィリピン人とどう付き合っていくかよりも、フィリピンにいる韓国人とどう付き合っていくかの方が深刻な問題になってしまうところが、なんとも面白い。…面白い、というか、正直にいえばなんでフィリピンにまで来てこんなことで頭悩まされないといけないんだ…って思う。 

地図で見るとこんなに近いのに…。
ちなみにドクトじゃなくて「竹島」、東海じゃなくて日本海だからね!
実際、韓国人とつきあっていて思うのは「日本と韓国は物理的に一番近く、それでいて精神的に一番遠い国だ」ということ。日本と韓国は、近いようで遠い。日本文化と韓国文化は、似ているようで全く違う。 

この街で暮らす限り、これからも彼らとの付き合い方は模索しないといけない。いや、この街に住む人々に限らず、すべての日本人にとって、韓国とどう付き合っていくかは、一生避けては通れない問題なんだ。

「日本と韓国は、引越ししたくてもできない隣人の関係」とは、まさしく的を得た表現に聞こえる。

たぶん、僕と似たようなことを考えている人は多いと思う。そんな人がいたら、ぜひ「こうしたらいいんじゃないか」っていうアドバイスをしていただきたい。

また、もしかしたら日本語を読める韓国人が、この記事を読んでいるかもしれない(たぶん、さぞや気を悪くされたことだろう)。そしたら遠慮なく、この記事に対する反論なり、あなたが日本に対して思っていることを言って欲しい。そうやって議論・喧嘩を重ねていくことが、長く付き合っていくためには必要不可欠なんだと、僕は思うから。


【関連記事】韓国人と歴史問題を語るために

反響が大きかったので、続編を書きました 
続・Physically closest, Spiritually so far.



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5 件のコメント:

  1. ははは。ついに私と同レベルで嫌悪感持ってくれて嬉しいわ。笑

    今まで私がイヤだイヤだって言ってもそんなに通じてない感じがあったけど、やっぱり旅じゃなくて実際に暮らしてみると、いや~な部分たっぷり見えるんだよね。

    韓国人が多い街では、韓国人は嫌われる傾向にあるしね。LAのKorean Townでは韓国人vs黒人の黒い歴史もあったり。(ロス暴動絡みで)

    そりゃ無理だよ。あの国民性じゃ。基本的に見合わないプライドを持つ民族だからケンカっぱやいのは仕方ないし、日本への劣等感はいつまでも引きずるんだろうね。自己中多すぎだし、それで国が成り立ってるからある意味すごい。

    政治的に右にも左にも傾くつもりはないえど、この点においては右っぽくなっちゃう。在特会の言うことも一理あるなーって思っちゃう時もある。韓流ブームも早く終わってほしい。

    あ、「反日嫌韓のエニグマ」って本、結構良かったよ。

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  2. コメントありがとう。ついに俺もIzmに追いつきました笑 今ならIzmの言ってたこと、凄く理解できるよ笑

    そうそう。彼らの日本に対する感情・アクションの全ては「劣等感」と「見合わないプライド」から来ていると思う。たぶん歴史的な問題からくるんだろうけど、あのとき朝鮮は自ら近代化を拒んだ、つまり日本じゃないにしても、どこかの植民地にならざるを得ない選択をした、ってのをまず受け入れるべきだと思う。あの時代、日本が韓国を植民地化してなくても、十中八九ロシアがやってただろうね。

    まぁ、地政学的に大国(ロシア・中国、あるいは歴史上の北方勢力)と、うまく近代化に成功したどっかの島国から常に脅かされて、「見合わないプライド」をもたないと国家・国民としてのアイデンティティーを保てない状況にある、ってところには同情の余地ありだと思うけど。

    俺も韓流ブーム、早く終わればいいと思うよ。まぁ敵ながらあっぱれなPR戦略してるなー、日本もこれくらいドラスティックに海外戦略ができればなー、って若干うらやましく思うこともあるけど、やっぱ作り物のブームに過ぎないと思う。

    『反日嫌韓のエニグマ』機会あったら読んでみるわ。

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  3. 豊田さんがまさかここまで韓国人嫌うとは、相当な事があったんですねwww
    まぁ「国民性は基本的にはそうだが、結局は人による」って思っといて頂ければ、(在日)韓国人としては救われますわww

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  4. まぁ、いろいろとね笑
    りゅじゅんに関しては国籍・民族うんぬんじゃなくて、ひとりの人間としてホントいい奴だし、また会いたいなって思うからね。ビデオレター見ると未だに泣けてくる。苦労も多いだろうけど笑 頑張って。

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  5. 初めまして。僕は以前韓国に住んでいた者です。数年前フィリピンに住んでいる日本人(韓国在住経験あり)の友達を訪ねて話をした時のこと。こういうことを聞かされました。「ここにいる韓国人は全部とは言わないけど、私やあなたが韓国で会ったような人とはぜんぜん違う部類の人だと思う。本当にたちが悪い人たちよ。」実際僕は韓国に10年間住んで自分が日本人であることで不愉快な思いをさせられたことは殆どなかったのですが、フィリピンではそうではないみたいですね。アメリカやカナダに移民する韓国人は比較的経済的に余裕があって定着指向であるのに対して、東南アジアに行く人は貧しく学歴の低い階層の人が多く一旗揚げてやろうという人が多いこととも関係しているのかもしれません。

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